最大の原因は、摂理というのは人が行うのではないから
だ。人が摂理の責任であるとすれば努力する過程がある
だけで本質的にそのような世界は絶対に来ない。歴史的
にそのような世界を作る為の試みは何度もあった。宗教
を通した社会運動を通じてや、革命を通して、最終的に
は失敗に終わり、その間の過程で、その人や社会や人類
史に大きな後遺症を残して幕を閉じた。目的を見失うよ
うになりそんなことは不可能であると思うようになると
まず最初に、組織が腐敗し始めて権力と利権争いを始め
るようになってしまった。始めは善で出発したものが、
その目的が達成されなくなると、宗教は変質することに
なる。アフリカや東南アジアで革命をした人が腐敗し、
国を滅ぼすことを沢山見た。現在の家庭連合の姿がまさ
にそのような道を歩んでいる。最早内部からの変革は
絶望的である。いづれ外圧によって消えて行くしかない
だろう。

共産主義も宗教なのである。イスラムもそうで

あり、一つの宗教的主義による統治の下では

腐敗の温床となる。